グライダー雑学


ゆっくりと優しく飛ぶ印象が深いRCグライダーですが、 実は究極の姿があるんです! ご存知でしたか?

F3Bと呼ばれるクラスがあります。

これは、ウインチ(バカパワーなモーターで糸を巻き取る装置)を使い、

主翼の長さが3メートルほどのグライダーを上空に曳き上げます。

このウインチのクソ力の凄い事!

太さ2ミリほどのナイロンワイヤーを引きちぎったり、

モノコック構造の丈夫なグライダーを空中分解させることも・・・

人をズルズル引きずるなんて、朝飯前かもしれません。

こうして曳き上げられたグライダーは、

距離・速度・滞空という、3つの種目に挑む事になります。

詳しい事は、その道のプロに任せるとして、大まかに説明すると・・・

”距離” 4分の間に150メートルを何往復できるか。

     グライダーは ”スピード=あっという間に降下”ですから、

     ただ速く飛んでも記録は伸びません。

     H12年度の日本選手権記録は19往復でした。

”速度” 150メートルを2往復した時間を競う。

     グライダーの分際で、キンキンと風切り音を発しながらブッ飛びます。

     H12年度の日本選手権記録は17.05秒。

     平均速度は127キロの計算になりますが、直線での速度は・・・ 恐怖です!

”滞空” 10分間飛んで、指定された点に着陸すれば1000点(満点)

     10分より多いか少ないかで、1秒につき1点引かれます。

     着陸位置が指定点から1メートル離れるごとに5点ずつの減点です。

     H12年度の日本選手権では、一回だけ満点が出ています。

F3Bは、グライダー界のトライアスロンかもしれませんね。

究極のグライダーの姿、機会があったら目に焼き付けてみてください。

ただし・・・ ”グライダー中毒”なんて病気にはならないよーに。


もう一つ、F3Jという競技があります。

この競技は、操縦装置以外は機械を使いません。人がグライダーを曳き上げます。

10分間の滞空競技だけですが、こんなにヒューマンな競技はこれだけです。

ラジコン競技の中で唯一、 ”本当のスポーツ”と呼べるのではないでしょうか。

パイロットと助手3名が1チームになります。

助手の中で一番重労働なのが ”トーイングマン(曳航者)”です。

3メートルを越す主翼を持ったグライダーを、人力で150メートル近くまで曳き上げるんです。

膝はガクガク、頭フラフラ、その日の夜は足が痙攣しっぱなし・・・

でも自分の曳き上げた機体を仰いで、誰よりも高度を取っているのを見たときの満足感は最高です!

もしかするとパイロットよりも気分いいかもしれません。

「飛ばしやすいから」と、グライダーを薦められた初心者の皆さん。

「飛ばしてると癒される」と、グライダーを飛ばしている中級者の皆さん。

「これが飛行機の本当の姿だ!」と、グライダーを飛ばしている上級者の皆さん。

これからもずっと、グライダーを愛してやってくださいね。

空にも、環境にも、そして貴方にも優しいグライダーを!

保険と登録の話し
犬も歩けば棒に当たる・・・

何の事だろうと首をかしげてしまうそうですね。 ”保険”の話なんです。

人間やってれば生命保険、車に乗るにも保険ですよね。

万が一の事があったときのために、みなさんそうしてますよね?

それでは、ラジコンはどうでしょうか?

保険に入ってらっしゃいますか?

「私は誰よりも上手いから、事故なんて起こさない」 「保険なんて下手くそが入るもんだ!」 そう言われる方もいらっしゃるんでしょうね。

いくら操縦技術がハイレベルでも、故障する事だってあるんですよ。

ノーコン、機体故障、急激な天候や風の変化・・・ 腕でカバーしきれないハプニングは、いつも身近にあるんです。

地面に落としてバラバラ、川や湖に落として水没・・・

それならいいですよ。 また機体を手に入れればいいんですから。

人に激突したらどうしますか?

車に向かって突撃したらどうしますか?

民家に突入したら・・・?

万が一のそんな時のために、保険加入は必須ですよね。

いろんな保険会社から ”個人賠償責任保険”といった保険が出ています。

そんな中で、代表的な2つを紹介しておきます。

一つは ”日本ラジコン電波安全協会”の ”ラジコン操縦士制度”です。

これは保険の他に大きな役割も持っています。

皆さんが何気なく、免許無しに使用してるラジコンの電波。

この電波を特に免許や申請無しで使用できるのは、 ラジコン操縦士制度のおかげなんです。

ラジコン操縦士の登録者が増えて行けば、今よりもっと多くのチャンネルを使用できるでしょう。

「**番使っていいですかぁ? えぇ? 使ってる??」なんて事も減るでしょう。

ですが今の登録者数では、現在使っているチャンネルの確保も難しいらしいです。

自由に使える電波を維持するために、保険ついでに登録してみませんか?

もれなく保険も付いてきますので・・・

よろしくお願いします。